ニューサウスウェールズ州教育局、Microsoft Teamsによる生体認証データ収集に気付かず
ニューサウスウェールズ州教育局は、Microsoft Teamsが生徒の音声と顔の生体認証データを無断で収集していたことに気づかず、発覚後すぐに機能を停止しデータを削除した。
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2025年3月、オーストラリアのニューサウスウェールズ州教育局は、Microsoft Teamsが生徒の音声および顔の生体認証データを事前の同意なく収集していたことを発見した。この機能はMicrosoftがデフォルトで有効にした「音声・顔登録」機能で、CoPilot AIツールによる会議体験や文字起こしの向上を目的に生体情報のプロファイルを作成していた。
教育局はデータ収集が始まってから約1か月後に事実を知り、直ちにこの機能を無効化し、24時間以内に収集されたデータを削除した。しかし、影響を受けた人数や通知の有無については明らかにしていない。
Microsoftは、ユーザーが登録されている期間のみデータを保持し、アカウント削除後90日以内にデータを消去する方針だが、プライバシーの専門家は子どものデータ収集の不必要さを強く批判。Reset Tech Australiaのリス・ファーシング氏は、長期的なリスクを警告し、より強力な保護策の必要性を訴えている。
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