パーシビアランス探査車、火星の「クロコダイル」地域で古代の岩石を探索

NASAのパーシビアランス探査車が、火星の新たな地域に到達しました。この地域には、火星で最も古く興味深い岩石が含まれている可能性があります。2021年2月に幅28マイル（45キロメートル）のジェゼロクレーターに着陸したパーシビアランスは、過去の火星の生命の痕跡を探し、将来地球に持ち帰るための数十のサンプルを収集するミッションを遂行しています。この車サイズの探査車は、過去4年以上で広範囲を移動し、今回新たに「クロコダイル」と名付けられた岩石の露頭が広がる高原に到達しました。この名前は、ノルウェーのプリンス・カールス・フォルランド島にある山脈にちなんでいます。

クロコダイルは約73エーカー（30ヘクタール）の面積をカバーし、ジェゼロクレーターの縁の古代の岩石とその先の平原との境界にあたります。これまでの研究では、この地域には液体水の存在下で形成される粘土鉱物が含まれていることが示唆されています。パーシビアランスがクロコダイル全体でさらに多くの粘土鉱物を見つけた場合、この地域が遠い昔に居住可能だった可能性が示唆され、岩石の古さを考えると非常に興味深い発見となります。