英国政府によるM365 Copilotの試験導入、生産性向上の明確な効果なし
英国政府が実施したM365 Copilotの試験導入では、生産性向上の明確な効果は見られず、複雑な作業では逆に効率が低下した。
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英国政府がマイクロソフトのAI支援ツール「M365 Copilot」の試験導入を行った結果、生産性の向上につながる明確な証拠は確認されなかったことが明らかになった。『The Register』の報道によれば、このツールは会議の要約やメール作成といった日常的な業務ではユーザーの満足度が高く、一定の効率化も見られた。しかし、Excelでの分析やPowerPointでの資料作成といった複雑な作業においては、処理速度が遅くなるうえ、成果物の品質も低下する傾向があったという。
試験は2024年10月から12月にかけて実施され、英国ビジネス・通商省が1,000ライセンスを取得。多くは希望者に配布され、約3割はランダムに選ばれた参加者に割り当てられた。今回の結果は、AI支援ツールの導入において期待と現実のギャップを浮き彫りにしている。
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