AI生成コードが原因のセキュリティ侵害が5件に1件に：脆弱性の責任所在に混乱

新しい調査結果によれば、AIによって生成されたコードが原因となるセキュリティ侵害が全体の5件に1件を占めることが明らかになった。Aikido Securityが発表した『The State of AI in Security & Development』レポートによると、世界中で本番環境に導入されているコードの約24％がAIによって作成されており、そのうち約69％の組織がAI生成コードに脆弱性を発見したという。

AIの導入は効率化や開発速度の向上を目的として進められているものの、セキュリティ面でのリスクが浮き彫りになっている。特に、AIが作成したコードに問題が発生した場合、責任の所在が曖昧であることが課題として指摘されている。Aikido Securityの調査では、問題発生時に最も責任を問われるのはセキュリティチーム（53％）、開発者（45％）、および経営統合担当者（42％）であることが分かった。

同社は、こうした責任の分散がAIによる脆弱性の追跡や修正を難しくしていると警告している。AIと人間の双方が開発プロセスに関わる中で、「誰が最終的な責任を負うのか」という根本的な問題が浮き彫りになっており、今後のAI開発体制の見直しが求められている。