NASA宇宙船施設で26種の新細菌を発見

NASAのジェット推進研究所（JPL）の科学者チームが、インドおよびサウジアラビアの研究者と共同で、2007年8月のフェニックス火星探査機打ち上げ準備に使用されたクリーンルームで、26種の新たな細菌を発見しました。クリーンルームは、微生物が宇宙に持ち込まれるのを防ぐため、徹底的に除染され厳格に管理された環境です。

しかし、「極限環境微生物」と呼ばれる一部の微生物は、宇宙の真空、海底火山の熱水噴出孔、さらにはNASAのクリーンルームといった過酷な環境でも驚異的な適応力を見せます。今回の発見は、地球上で最も無菌的な場所でも生命が生き延びる可能性を示しており、宇宙探査における微生物管理の重要性を再認識させるものです。

この研究成果は、生命の適応力と宇宙ミッションの無菌化プロセスのさらなる改善について、新たな知見を提供するものと期待されています。