リジェネロン、23andMeを2億5600万ドルで買収へ――遺伝子関連事業に注力
リジェネロンが23andMeの主要事業を約2億5600万ドルで買収、取引は破産裁判所の承認待ち
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米バイオ医薬品大手リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals)は、個人向け遺伝子解析で知られる23andMeの主要資産を総額2億5600万ドル(約400億円)で買収することを発表した。今回の取引には、23andMeの個人ゲノムサービス、トータルヘルス事業、研究支援サービスが含まれる。
一方で、2021年に約4億ドルで買収された23andMeの遠隔医療部門「Lemonaid Health」は本取引の対象外となっており、サービスは終了されるが、同部門の従業員は全員雇用が維持される予定である。
この買収契約は現在、ミズーリ州東部地区連邦破産裁判所の承認を待っており、承認されれば2025年第3四半期にも正式に完了する見通しだ。破産手続きの中で、23andMeはすべての入札者に対し同社のプライバシーポリシーへの順守を義務づけており、独立した「消費者プライバシー担当官」が契約内容を審査することが定められている。
この取引により、リジェネロンは大量のゲノムデータと個別化医療のノウハウを獲得し、今後の創薬や研究開発における競争力をさらに高めるとみられている。
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