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科学者たち、カーボンナノチューブで初めてエキシトンを可視化

日本の研究者たちがカーボンナノチューブ内でエキシトンの形成と進化を初めて可視化しました。

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2025年7月23日、日本の研究者たちがカーボンナノチューブ内でエキシトンと呼ばれる準粒子の形成と進化を初めて直接的に可視化しました。カーボンナノチューブ(CNT)は、1原子分の厚さの六角形格子が巻かれた構造を持つ炭素のナノ材料であり、光に曝されるとエキシトンが生成されます。エキシトンは負の電荷を持つ電子と、正の電荷を持つ「ホール」と呼ばれる粒子の結びつきから成ります。このエキシトンの挙動は、CNTを基盤としたデバイスにおける光の吸収、発光、電荷キャリア輸送といった重要なプロセスを支配しています。この発見は、ナノチューブを利用したナノ電子およびナノ光電子デバイスの開発に大きな貢献をする可能性があります。