欧州初のエクサスケールスーパーコンピュータ「JUPITER」が稼働開始、気候・神経科学・量子研究を加速

欧州初のエクサスケールスーパーコンピュータ「JUPITER」がドイツ・ジュリッヒで稼働を開始した。開所式にはドイツのフリードリヒ・メルツ首相が出席し、ジュリッヒスーパーコンピューティングセンターとNVIDIAは、このスーパーコンピュータがすでに世界中で革新を推進している事例を紹介した。

JUPITERは気候変動研究や神経科学、量子シミュレーションなど、計算資源を大量に必要とする研究領域での利用が期待されており、その圧倒的な計算能力により、これまで解析が困難であった大規模データや複雑なモデルのシミュレーションが可能となる。

研究者らは、JUPITERの稼働により、科学的発見のスピードが飛躍的に向上し、新たな技術開発や理論の検証が加速することを期待している。スーパーコンピュータの導入は、欧州の科学技術競争力を高める重要なステップと位置付けられている。