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タイメックス、初代LCD腕時計「SSQ」を50周年記念で復刻発表

タイメックスは、自社初のLCD腕時計「SSQ」を50周年記念モデルとして復刻し、1975年の革新的デザインを現代仕様で再現した。

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【ニューヨーク発】アメリカの時計ブランド、タイメックス(Timex)は1975年に発売した自社初のLCDデジタル腕時計「SSQ」を、50周年を記念して復刻すると発表した。このモデルは、1970年代のレトロなデザインと現代的な技術を融合させた特別版として登場する。

1972年、ハミルトンが世界初の市販デジタル腕時計「パルサー・タイム・コンピューター」を発表したものの、そのLEDディスプレイは電力消費が大きく、ボタンを押さないと時刻が表示されなかった。その後、低消費電力で常時表示が可能なLCDディスプレイの登場により、デジタル時計は実用的な製品として進化。タイメックスが1975年に発売した「SSQ」は、その変革の象徴的モデルとなった。

今回の復刻モデル「SSQ Digital Reissue」は、オリジナルを忠実に再現しつつも、内部には最新の電子機構を採用している。機能は当時と同様にシンプルだが、リサイクルされたステンレススチール製ケースや、ヘアライン仕上げのブレスレット、そしてLCDディスプレイを囲むネイビーブルーのアクリル製ベゼルなど、クラシックかつ洗練されたデザインが特徴となっている。

タイメックスによると、この復刻版は「シンプルさの中に宿る機能美と、デジタル時計の原点を再評価する試み」として企画されたものであり、1970年代のデザインと現代のサステナブル素材が見事に融合しているという。