マイクロソフト、オフィス回帰を準備　一部従業員の離職も想定

マイクロソフトは、従業員に対しオフィス勤務への回帰を準備している。新型コロナウイルスの流行が始まった2020年、同社は従業員に在宅勤務を推奨し、その後数か月で柔軟な働き方を正式な「ハイブリッド勤務」方針として導入した。これにより、管理職の承認を得れば恒久的なリモートワークも可能となっていた。

しかし、パンデミックが収束し新型コロナが風土病として位置づけられる中、マイクロソフトは再び従業員をオフィスに戻す方針を示した。関係者によれば、この方針転換に不満を抱き離職する従業員が出る可能性についても、同社はあらかじめ想定しているという。

今回の決定は、企業文化や生産性の回復を目指す一方で、働き方の柔軟性を重視してきた従業員との摩擦を生む可能性がある。今後、マイクロソフトがどのように従業員の意向と企業の方針を両立させていくかが注目される。