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アマゾンのRing、ドアベルに顔認識機能を導入へ プライバシー懸念が高まる

アマゾン傘下のRingが12月からドアベルに顔認識機能を導入すると発表し、プライバシー侵害の懸念が広がっている。

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米ワシントン・ポスト紙の報道によると、アマゾン傘下のスマートドアベルメーカー「Ring」は、12月から初めて顔認識機能を搭載する予定であることが明らかになった。この新機能により、ドアベルのカメラは訪問者の顔をスキャンし、登録された人物かどうかを判別できるようになるという。

Ringによれば、顔認識機能の利用はオプションであり、ユーザーが選択して有効化する形式となる。しかし、プライバシー保護の専門家たちは、機能が有効な場所では通行人を含むすべての人の顔がスキャンされることになり、同意なしに識別される危険性があると警鐘を鳴らしている。

電子プライバシー情報センター(EPIC)の上級顧問カリ・シュローダー氏は「Ringのドアベルの視界に入るすべての人にとって、この機能は侵入的であり、彼らは同意していない」と述べた。一方、Ringの広報担当者エマ・ダニエルズ氏は「Ringの機能は利用者に責任ある使い方を促し、必要に応じて法的な同意取得を徹底できるよう設計されている」と説明している。

この発表は、スマートホーム技術の進化とともに拡大する監視社会への懸念を再び浮き彫りにした。専門家の間では、利便性とプライバシーのバランスをどう取るかが今後の重要な課題になるとみられている。